新年のご挨拶
新年明けましておめでとうございます。新たな新年を迎えるにあたり、会員企業・団体の皆様におかれましては、ますますご活躍のこととお慶びを申し上げます。沖縄県の経済産業は、入域観光客数が900万人を超え、5年連続過去最高となり、民間建築工事の受注が増えるなど、景気は緩やかに回復基調にありますが、人材不足が経済成長の足かせとなりかねない状況であり、産業を支える人材の育成とともに、現場の技術・技能の向上・継承を図り、生産性を高めていくことが喫緊の課題です。
当協会はこれらの課題を解決していくため、国の施策として、平成29年度後期から若年者の技能検定受検手数料が減額されたことなどを広く県民に周知し、受検を促進することで技能人材の育成を図っております。
また、若年者のものづくり離れや技能離れが見られる中、中小企業のみならず大企業においても、十分な技能継承の取り組みが行われているとは言い難い状態にありますが、このような中にあって、熟練技能を次世代へ継承していくことは重要なことであります。
これらのことを踏まえて、当協会においては、本年11月に沖縄県で開催される「第56回技能五輪全国大会・第38回全国アビリンピック」に向けて、選手の発掘、育成・強化に取り組んでおります。本大会の成功に向けて技能尊重気運の醸成を図るとともに、「おきなわ技能フェスティバル2018」を開催し、昨年よりもブラッシュアップした内容で、県民に技能の素晴らしさを伝える取り組みを行って参ります。
おきなわ技能五輪全国大会は、2年に1度開催される技能五輪国際大会(2019年、ロシア国カザン)への出場選手選考を兼ねており、今年は選手の皆さんをはじめ、指導者や関係者の皆さんの意気込みが一段と高まり、また、大きなプレッシャーもあると思いますが、一人ひとりがそれぞれ使命感をもって臨まれる特別な大会であります。当協会も沖縄県をはじめ関係団体と連携し、選手の皆さんの意気込みに応えるとともに、次世代を担う子供達に夢と希望を与えることができるような大会にしていきたいと思います。
選手の皆さんが、日本一の技を競うことで技能を継承していくとともに、多くの職種の選手が集う本大会を機に異業種交流が全国に広がることを願っています。
当協会は、これからも会員、利用者等のニーズに応えるよう、引き続き、職業能力の開発と技能検定制度の拡充、そして本年11月に沖縄県で開催される第56回技能五輪全国大会の成功に向けて、なお一層邁進して参ります。
結びに、今後とも、技能士をはじめ関係各位の皆様のご多幸と、この一年が良い年になりますことをご祈念申し上げまして、新年のご挨拶といたします。